正位置と逆位置
「正位置・逆位置」とは
タロットカード占いでは、1枚のカードのその見え方から、2種類の暗示を読み取ります。下記の見え方では左側を正位置(アップライト)、右側を逆位置(リバース)と呼びます。どちらも下側、つまり占い師側からの見え方が基準となります。
またケルト十字など、展開方法(スプレッド)によってはカードを横にして配置する場合もあります。その場合、カードの名称が右側にあるものが正位置で、左側にあるものが逆位置となります。
一般的には、正位置で出たカードは良い暗示で、逆位置で出たカードは悪い暗示と印象付けられています。しかしながら、実際のところそこまで簡単に言えるものではありません。占い師の中には、この正逆の位置関係をまったくと言うわけではありませんがあまり考慮せず、カードが持つ本来の意味だけでリーディングを行う人もいます。あくまでカードが持つストーリーが占い結果には影響するのであって、それには見え方は関係ないというスタンスなのです。もちろん、正逆の位置を考慮してリーディングする占い師もいます。どちらかが間違っているのか、といった結論はありません。いずれも占い師の考え方であり、経験から学んで確立されたスタイルなのです。正逆の位置だけで良いか悪いか、あるいは吉兆か不吉かといった、両極端な解釈はされるべきではありません。78枚のカードが持つ意味、展開された他のカードとの関係性などを含めて、占い師はみなさんにアドバイスを送るのです。正位置・逆位置はあくまでひとつの判断材料であり、それだけで運勢や未来が決定されるものではないことを知っておきましょう。