コンビネーション・リーディング
コンビネーション・リーディングとは
タロット占いにおけるコンビネーション・リーディングとは、文字通り2枚(あるいはそれ以上)のカードの持つ暗示を総合的に解釈する方法を言います。このコンビネーション・リーディングについて、大々的に取り上げている書籍自体が少ないのですが、その世に出ている各種書籍やネットの情報でも“絶対にこうである”といったリーディングの見解の統一はされていません。そもそも、1枚のカードをリーディングする場合でも、いくつかのケースを読み取るのですべてが一致した結果になるとは言えません。なにしろ占い結果がすべて同じなら、占い師は不要でガイドブックさえあれば良いということになってしまいます。
話を戻しましょう。たとえば2枚のカードのコンビネーション・リーディングの際、どちらかのカードに比重を置いて捉えるか、あるいはフィフティ・フィフティで捉えるかといった疑問が出てくることでしょう。ですがその扱いは決まっておらず、ケースバイケースとなります。考慮の基本となるのは、スプレッド上でカード置いた場所の持つ意味です。たとえば障害を示す場所に良くないカードが出たのに、最終的な事態を示す場所には良いカードが出た場合、真逆の結果となるその間にはいったいなにが起こるのか。カードだけではなく、スプレッド全体も含めて慎重にリーディングをする必要があります。2枚のカードを平等に見て、状況が変化した期間にある見えない出来事を見る、そこにかかわってきた因果関係を見る、その状況が真逆に変わるほどに影響を与える存在を見る、それこそがコンビネーション・リーディングの醍醐味であり真髄と言えます。
ですから経験を積んでいるクラスの占い師でなければ、なかなかコンビネーション・リーディングで正確に、そして詳細にカードがなにをささやいているか読み取るのは難しいとされています。1枚だろうと2枚のコンビネーション・リーディングだろうと、暗示を読み取ることに正解という結果はありません。複数のカードが意味するのはなにか、なにが起こるのか、占い師が選んだスプレッドとそこに出たカードによって、コンビネーション・リーディングの結果も変わってくるのです。