XII. 吊られた男 - The HANGED MAN
カードの説明
“死刑囚”と訳されることもあるのがこの12のカードです。逆さまに吊るされた苦痛を伴う状況であるにもかかわらず、描かれた男の表情には笑みさえ見て取ることができます。むしろ片足でバランスを取りながら踊っているかのような、ポジティブな印象も受け取れるのです。この男性のモチーフは、北欧神話に出てくる最高神のオーディンです。世界樹(ユグドラシル)にぶら下がり続けた神話から、この構図が来ています。
カードの解釈
キーワード
努力・忍耐・奉仕・試練・妥協・中途半端・笑い者・エゴイスト
正位置の意味
恋愛・結婚
ひたすら尽くす恋愛。なにもかも貢ぐ恋愛。束縛を受ける。成就に困難がつきまとう。忍耐を強いられる。関係が進展しない。待ち惚け。妥協した相手。恋愛から結婚までが長い。なにかを犠牲にする愛。結婚後も困難の連続。
仕事・金運
意志の弱さが失敗に直結する。仕事も資産運用も長期的な計画を立てるべき。学者や研究職向き。堅実さと頑固さ。根性を要する仕事。ピンチの時にお金が足りない。借金を背負わされる。保証人になってしまう。
その他
精神的な弱さを露呈する。仕事か趣味かどちらかに没頭してしまう。資財を放棄する事態におそわれる。長い間責任を追及され続ける。集団で損な役回り。目先の利益は得られない。二兎は得られず、何事にも犠牲が伴う。
逆位置の意味
恋愛・結婚
気持ちや愛情が報われない。心に潤いが無い。見返りの無い愛。不毛な関係。相手に無理をさせてしまう。ジレンマを抱える。愛の対象がコロコロ変わる。相手に対して我慢の限界を超える。長年連れ添った相手と別れる。
仕事・金運
空気が読めない。周囲の反感を買う。仕事も勉強も途中で投げ出す。他人の足を引っ張る。努力しても成果を得られない。良くない第一印象を与える。受難続き。経験が糧となる。教訓を得る。ノルマ未達。集中力不足。
その他
人間不信、嫌いに陥る。立ち直れない傷を心に負う。自分で自分の首を絞める。孤独になる。陰気で不健康なイメージを与える。物事を途中で放棄する。様々な誘惑に負けて理性を保てない。やせ我慢に耐えられない。