タロット占い公開鑑定
第5回:人生に生きがいを持ちたいと考える女性からの相談
相談内容
専業主婦をしています。子供たちも無事に独立して、自分の自由になる時間が増えました。そこでふと感じたのですが、私はこの先の人生でなにを生きがいにしていけば良いのでしょう。今さら恋愛でもないですし、夢見がちなことを考える年齢でもありません。夫と上手くいっていないとか、現実から逃避したいとかいうわけでもありません。ただ将来がモヤモヤとしているだけなのです。なにか新しいことを始めた方が良いのでしょうか?なんだか漠然とした相談で申し訳ないのですが、なにとぞよろしくお願いいたします。
(Mさん・女性・52歳)
タロット展開図
担当したナイン先生が選んだスプレッドは、『ヘキサグラム・スプレッド』でした。このスプレッドは、現在直面している問題の解決に適していますが、漠然とした問題を明確にして解決へと導くケースでもよく用いられるのです。ナイン先生は展開されたカードから、いったいどのようなことを読み取ったのでしょうか。
リーディング結果(ナイン先生より)
漠然とした悩み事というものはなかなか消えない分、気持ちがスッキリするまで時間がかかるものです。切羽詰まった相談事に比べて、その点は意外にやっかいなものだと言えます。
早速、Mさんのことを見ていきましょう。まず過去を示す1の場所に、(魔術師の正位置)が現れました。カードが持つ意味を読み取ることもタロット占いでは重要ですが、ここはストレートに読み解いても良いかもしれません。それはつまり、“魔術師”とはどういう人物か、ということです。奇術師や手品師とも呼ばれるこのカード、つまりMさんも自分の本心や本音を表に出さず、また自分の本当の能力や姿を隠して生きてきたのではないかと読めます。それは理性だったり、周囲の環境のせいだったり、とにかく本当の自分を抑圧してきた過去を想像できます。そしてそれを後押しするように2に出たのが、(死神の逆位置)です。これは“再生”や“再出発のチャンス”、または“開放”を意味していることから、今まさに動くに適したタイミングであることを暗示しているのです。3の未来のカードを見る前に、漠然とした現在の悩みについての対応策を示す4を見てみましょう。(皇帝の正位置)が出ました。“意志の強さ”や“成功”を示しています。Mさんの気持ちが強ければ強いほど、行動で結果を手に入れることができるやもしれませんね。ただし、この皇帝のカードの正位置には、“孤独”の意味もあります。万が一の未来も想定しておくべきでしょうね。また、周囲の状況を見る5で(世界の逆位置)が出ていることも、Mさんの選択に影響を与えそうです。3に出ているのが(女帝の正位置)であることから、穏やかな未来を手に入れるためには、5の位置が意味するところの今の生活を、完全に壊す結果になりかねないからです。6で(隠者の正位置)を引いたということは、Mさんが心の中では“過去を振り払う”ことを願いつつも、“沈黙を守る”気持ちも持っている迷いを示しています。そしてすべてを含めた最終結果である7に(戦車の逆位置)が出たことで、“失敗”、“敗北”そして“挫折”といったネガティブな未来が暗示されました。これらから見えるものとしては、過去にまったく携わったことの無い分野に取り組むことはお勧めしません。しかし趣味などで触れていた分野なら、再び手を出してみるのもありでしょう。ただし、そこから何かしらの縁ができたとき、深みにハマると今の生活すら壊しかねないということです。決して家庭環境が悪いわけではない様子ですから、Mさんも“楽しむレベル”でなら、色々と動いてみるのも良いかもしれませんね。
※鑑定で使用するカードの展開方法はお客様の状況や相談内容によって変わります。様々な展開方法があるので他の展開方法をご希望の方は先生にご相談ください。